いわてのお米は、農家の人たちの一生懸命が支えています。
ある農家を追いかけながら、米づくりの一年をご紹介しましょう。

春から夏へ、気温の上昇にともなって、
稲はすくすくと成長していきます。
でも、同時に始まるのが雑草との戦い。
夏の暑さを跳ね除けながら草を刈り、
日々の水の管理に精を出します。
稲から穂が顔を出し、花を咲かせたら、
実りの秋までもう少し。
農家の人たちは今日も作業に汗を流します。

2 稲の生育管理

草刈り
ねこやなぎ
稲

こまめな水管理と雑草対策が、よい稲を育てる。

子どもだった小さな稲は、成長すると根元から分かれて茎の数を増やしていきます。これを「分けつ」と呼び、最初1本だった茎が、収穫時には4〜5本までに増え、大人の稲になるのです。そのため、とても大切になるのが水の管理。毎日、一枚一枚の田んぼの状態を見ながら、水の量を増やしたり減らしたり、こまめに調整。水がしっかりと効果を発揮できるよう、稲の間に溝をつける「溝切り」もこの時期の欠かせない作業です。その一方で、雑草にも気をつけなければなりません。雑草が増えて生長すると、稲の養分が吸い取られ、日当たりが悪くなるからです。刈っても刈っても生えてくる雑草は、米づくりの大敵。暑さをものともせず、農家の人たちは雑草と向き合い、稲が育ちやすい環境づくりに心血を注ぎます。

雑草対策中の風景

穂が顔を出したら、実りの秋はあともう少し。

田植えから約2ヶ月、分けつの具合も順調で、稲の状態は良好のようです。青々と波打つ田んぼの様子を見つつ、6月下旬から取り掛かるのが「中干し」。稲の根をいためるガスを抜き、酸素を取り入れるため1ヶ月くらい田んぼの土を乾かします。中干しをすると稲が根を深くはり、栄養を吸収しやすくなるからです。7月下旬にもなると、太く大きく育った稲の茎の中には、お米が実る穂の赤ちゃんが誕生。この時期はまだ未成熟ですが、8月上旬になると穂がゆっくりと顔を出す「出穂」。やがて小さく可憐な花を咲かせます。さあ、収穫まで、あともう一息。稲穂が順調に実るように、農家の人たちの戦いはまだまだ続きます。

穂が顔を出した
穂

穂のアップ

農家の男性 笑顔

稲穂が広がる風景