いわてのお米は、農家の人たちの一生懸命が支えています。
ある農家を追いかけながら、米づくりの一年をご紹介しましょう。

山々から雪どけの便りが届く頃、
いよいよ田植えの準備が始まります。
冬の間休んでいた土を掘り起こし、
肥料を入れる「田おこし」。
田んぼに水を張り、土をかき混ぜて
平らにならす「代かき」。
さあ、準備は万端。
今日は気持ちのいい田植え日和です。

1 田植え

山のイラスト
たんぽぽ
田園風景
稲

苗の状態と天気を見ながら、ベストな日を選ぶ。

田植えをする前に大事なのは、土台づくりです。「田おこし」によって土を深く耕し、肥料をまんべんなく混ぜ込んだら、田植えの1週間ほど前から水を張り、「代かき」を行います。これは、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにならす作業。苗を植えやすくするだけでなく、雑草の種を深く埋め込むことで発芽を抑え、稲が育ちやすい環境をつくるのです。いよいよ田植えですが、大切なのは暖かくて風がない日に植えること。寒い日や風が強い日に植えると、せっかく植えた稲の葉が傷ついたり、ひどい時には枯れてしまう場合もあるからです。農家の人たちは、天気とにらめっこしながら作業のスケジュールを立て、伸びすぎないように苗の育ち具合を調整します。

田植え

しっかり根付くように、一本一本に思いを込めて。

幸いにも、今日は暖かく穏やかなお天気。家族総出で苗を運び出し、田植え機で苗を植えていきます。機械が旋回したところは、土の表面を平らに直し、植え残しがないように手植え。稲同士の葉が邪魔をし合わないよう程よい本数の苗を植え、のびのびと育つことができるよう気を配ります。田植えが終わった後は、寒さから稲を守るため深く水を入れるのがポイント。根がしっかりと張るように水で保温をすることで発育が良くなる上、深水によって雑草の発生も抑えることができるのです。田植えを終えたばかりの田んぼには、規則正しく植えられた稲が、そよ風を受けて気持ちよさそうに揺れています。今年も、すくすくと丈夫に育ってくれますように。一本一本の稲には、農家の人たちの願いが込められています。

田植え機で苗を植えている風景
田植え中の風景
田植え中の風景
田園風景